2002年9月 25日水曜日
am 9:44
「ねえ、歌奴姉さん」
「なに? どうしたの? 菊奴ちゃん」
「お姉さん、ごめんなさい。怒らないで聞いて頂戴。あたし…
やめようかと思って…」
「菊奴ちゃん、どうしたの? 話してごらんなさい?」
「怒らないで聞いてくれる?」
「もちろん、いいわよ。お菊ちゃん」
「あたし… 踊りのおけいこする意味を見失ってしまったの…」
「誰にでもそんな時があるものよ。
ええ。私だって、そんな時がありました。
そうね、大体、菊奴ちゃんくらいの頃だったかしら…」
「お姉さんもだったの…
あたし、こんなこっ恥しい踊り、やだ」
「なにを言うの? 菊奴ちゃん。
あたし達の大事な踊りでしょ?」
「開脚前転が踊りかよ!」
「なにを言うの!」
ビンタ、びーん
「は、はうん」
「ぎょ」
そんで、今週読んだ本である。
今週は、知っての通り連休で、しかも、nxtの作成がなかった関係で、時間がかなりあり、しかも、金も無かった関係で、やたら本を読み、合計14冊ということになった。
実のところ、速読の速度はさほど上がっていない。
それで、速読を意識して読むと、なんか印象に残ってなかったり、読んでいるうちに、頭の中で音読、つまり、活字を文字、映像として認識するのではなく、一度音声情報にしてから認識していたりする。
この現象については、まあ、多くの日本人が英語の文章を読む時なんかそうだろう。
まあ、なんとなくわかってくれると幸いである。
矢野誠一「エノケン・ロッパの時代」
はじめてこの名前を耳にする人も多いと思うのだが、日本の喜劇王である。
それから、ロッパは、「声帯模写」という言葉を作った人である。
ディズニーのミッキーマウスのアニメを見ると、それが本来面白い物事を描いているということの想像はおおよそつくだろう。
そう、ミッキー・マウスは、そもそもギャグマンガだったのだ。
だが、今日においては、グーフィーがある意味で奇矯であることで、作者が意図したところとは別の意味をそこから汲み取ることにより、笑いを得ることがあるくらいであるわけだ。
この例で、なんとなく伝わると思うのだ。
うむ。
で、その歴史的なデータが書かれている本である。
で、東宝が東京宝塚の略であることをここで知るのである。
知らなかった。
そう考えると、宝塚の女優の特殊メイクとゴジラとの接点も感じ取れるわけである。
筒井康隆「文学部唯野教授」
怨念のこもった一冊である。
トラウマとトラウマのぶつかり合いのサイコバトルがここに描かれている。
日下公人(Kimindo Kusaka)「お役所情報の読み方」
講談社+α文庫
これが、面白い。
パラグラフやセクションが短いので、速読向きなのはどうでもいいとして、ここには面白い情報の見つけ方の方法が色々書かれている。
インターネットの検索エンジン好きにはたまらんことだろう。
おすすめ
リン・グレアム「罪の夜」
いわゆるハーレクイーンである。
一度も読まないでどうのこうの言うのはいかん…
っていうか、単なる好奇心で読んだのだが、これはハードな描写の少ない得ろ小説である。
で、内容はそんなに面白くはないので、作者の心理分析をするとか、記号を見つけ出すとか、ポスト構造主義で分析するとか、他の楽しみ方をする方が面白いかもしれない。
貝塚茂樹「諸子百家」
この本は、まあ、おそらくは、そんなに興味がない人が多いだろうが、読んでみると、中々面白いものである。
朱子学であるとか、陽明学という、歴史教科書に登場する学問がどんなものかがわかるし、孔子以外の学舎の学問が体系づけられて知ることが出来る。
そんで、「気功」の「気」のロジックというのを耳にすることがあるわけだが、あれがどこから発生し、歪曲、誤解されて、「気」が現在の非合理主義的な神秘主義になっていったのかもわかるわけである。
だから… 中国というところは、孔子という、「国家」を書いたプラトンが先に登場したというわけだ。
で、アミニズムというよりは、エレメンタリズムがその後に出てきた… という感じだろうか?
どうでもいいんだけど。
磯山雅「J.S.バッハ」
ようするに、バッハの伝記である。
で、私はバッハの出世作である、バッハの超人的なオルガンプレイをフィーチャーした、オルガン曲が好きである。
で、日本のクラシック界で、オルガンをやろうと思ったら、どこでどうやって練習をするのだろう?
やっぱ、エレクトーン?
そのつもりで習いに行ったら、ユーミン習ったりして。
でも、本人の話では、バッハの左手には影響を受けたと主張していたシーンを覚えているので、そんなに外じゃないかもしれないが、ペダルノートはどうするんだろう?
足技もあるんだぜ?
青木理「日本の公安警察」
かなりえぐい話である。
早い話しが、日本のKGBのようなところである。
頭腦警察ってバンドもあったが、元祖はFrank Zappa "Who are my brain police?"であろう。
そういうことじゃなく。
で、情報を聞き出すために、自分で転んでおいて、公務執行妨害に仕立て上げる話が出てくるのだが、実に深いである。
でも、これらにつかまるのが革マルとか、中核派だとかなので、どっちもどっち… というよりも、どっちも厭だな。
どっちも自分の点数、成績にしか目がない。
西村貞ニ「教養としての世界史」
いわゆるダイジェスト世界史の本である。
こういう本は、一冊で判断してはいけない。
って、そんな危険な内容はないのだが。
素朴な疑問探求会[編]「「モノの作り方」がズバリ! わかる本」
これが面白い。
「砂時計の砂はどうやっていれるのか?」であるとかなのだが、まあ、雑学の本である。
内川清雄「「自分の会社」をつくるときの基礎知識」
いわゆるマニュアル本である。
で、現在は株式の場合、資本金1000万円で、自分の出した出資金以上の責任は追及されないということである。
有限会社の場合は資本金300万円。
菊田栄行・大友由起夫「成功する小さい店のつくり方」
これもマニュアル本である。
色々と細かい計算方法もあるのだが、集客量の計算なんか考えて店出している人はいないので、結局は金のあるなしである。
で、やっぱ、最低でも450〜500万円はかかるようである。
そんで、あらかじめ自分のやりたいジャンルの店の専門誌を読んでおこうということである。
で、問屋も自分で探すものだそうだ。
そのときのヒントになるのが、前述の専門誌だそうである。
で、店舗作りの専門の業者というのがあるそうである。
だから、結局、金持って、そっちに相談に行く方が早そう。
大沢幸夫「すぐわかるアマチュア無線」
さっぱりわからん。
そういう本である。
徳川宗賢「日本の方言地図」中公新書
これが、妙に面白い。
まあ、分布図があって、それに解説をするという内容なので、すぐに読める。
そんで、いわゆる「標準語」が作られるまでの過程がわかる。
で、かなり強引な形で東京近辺のものを標準にしたようである。
別冊宝島編集部 編「ザ・詐欺師」
この本は、詐欺師の話であるわけだが、なんかバブル期の話が多い。
土地転がしの詐欺だとか、そんなの。
そんで、ラスト
日本消費者連盟編著「あぶない化粧品 美しくなるために」
これは、ぜひ、女性に読んでもらいたいのだが、私のような男性が読んでも、面白い。
でも、まあ、古い本なので、現在のような無香料の製品であるとか、ドモホルン・リンクルのような、安全性を強調するところとか、DHCのバージンオリーブオイルなんてのもあるので、この当時の状況とでは違うだろうと思うのだが、アレルゲンなんてものは、これだから大丈夫なんてものはないのである。
うむ。
で、お肌が荒れてつっぱるのは、化粧品に含まれる界面活性剤であるとか、香料の成分によるアレルギー反応であったりするのに、そこにまたもや界面活性剤入りの美肌クリームでこすれば、皮脂が界面活性剤で溶け、尚更悪化して、下手するとメラミン色素が浮きでる、黒皮症になるのだそうだ。
その辺は、知らない。
それから、ビタミンCの入ったクリーム、ローションでマッサージしても、肌からは吸収しないそうである。
まあ、読んだ方が早い。
なし
なし
そんで、昨日は巨人が優勝したわけであるが、実に腹立たしい、不愉快なフジテレビの中継であった、
とっくに優勝が決定しているのに、勝っても、引き分けでも、負けても優勝なのに、なんかむかつくことを11回の辺りに言っていたアナウンサーは、やっぱ、ギロチンにかけるべきだし、フジテレビなんかに中継させるなっての。
他局よりも取り分が多いのは、小泉のコネクションである。
それまでは、郵政省にものすごいジジイの蕃記者をつけていたからである。
実に不愉快である。
だから、自社CMばっかりなのだろう。
スポンサー激減中。
で、北海道をエジキにしていたのに、ごきげん伺いに「北の国から」を、宇宙戦艦ヤマト並みに復活させて最終回という姑息な手段をも用いる。
人間のクズである。