ホーミーシャンタンデラックス
2015年9月01日火曜日
「先生」
「どうしました?」
「ウチの子はどうなってしまったんでしょう?」
「話てください」
「ついこの前までSEALDsに感化されて反戦デモに参加していたのに、突然イスラム教徒に目覚めて夕飯のトンカツを投げつけて暴れ始めて・・・」
「それは大変ですねえ・・・」
「この前だって断食すると」
「ご心配でしょう」
「ええ、とても心配でした」
「そうですか」
「どうしてウチの子はこんなに気持ちの悪いものにばかりハマるんでしょう?」
「共通点を見つけましょう」
「ええ」
「どちらもお父さんが宗教家」
「まあ、そうと言えばそうかもしれませんが、ウチの子の父、私の主人は普通のサラリーマンで日曜日には必ず競馬とパチンコ」
「どちらも平和と言いながら暴力的」
「そうかもしれませんが、うちの子は法案読めません」
「どちらもこっそり爆弾を作っている」
「ウチの子は爆弾を作ってたりしてませんよ!」
「いえ、あなたのお子さんの事ではなく、興味を持った原因の共通点ですよ」
「そうですか」
「どちらも異常な家族愛」
「いいえ、いいえ。ウチの子とセックスなんか一回しかしてません」
「してたんですか!」
「違います、違います。一度も、です」
「それならいいですよ。びっくりした」
「ひょっとしたら、愛情に飢えてそういうものに手を出しているのかもしれませんねえ・・」
「そうですかねえ?」
「お父さんは、仕事が忙しくて毎晩お帰りが遅いとかじゃありませんか?」
「ウチの子はお父さんの帰りが遅くても全裸でむしゃぶりついて肉体関係を求めたりなんかしませんよ。ホモじゃないんですから、アタシにだけです」
「わかりました」
「わかりましたか」
「そもそもおかしい」
「やっぱり・・・」