じい
2015年7月27日月曜日
「ああっ! 熱中症でバタリ」
「あっ! 不自然な説明セリフでおっさんが倒れたぞ!」
「す、すいません」
「いきなり謝るんですか! 謝って済む問題ですか!」
「うん」
「それで、なんですか?」
「水をください。どうも熱中症らしくて」
「はい、水です」
「どう見ても、これは2ストオイル」
「缶は2ストオイルですが、中には水が」
「そういう問題じゃないでしょ?」
「じゃあ、しょうがない。近所でミネラルウォーターをぎって来ます」
「ぎらんでよろしい」
「じゃあ、近所でへちって来ます」
「方言大会やらんでよろしい。ここに100円あるから、これで」
「今時100円じゃ自動販売機じゃなにも買えないですよ」
「ああ・・・ 意識が・・・」
「わかった! わかった! じゃあ、30円くらい出しますよ」
「は、早く・・・」
「何がいいですか?」
「あっつあつのエメマンを」
「この時期ホットのエメラルドブレンド売ってませんよ」
「違う! 違う! エメマンも知らんの?」
「知ってますよ! 失礼な!」
「恵那川博康の嫁さんのマンコ、略してエメマン」
「音合ってねえし!」
「とにかく、早く」
「どう考えてもあんたのせいで時間食ってるし!」
「は、早く」
「はい、買ってきましたよ!」
「こ、これは天然水」
「きっちり100円でした」
「鬼! 味ないじゃないか!」
「熱中症でしょ?」
「そうでした、熱中症でした」
「つべこべ言わずに飲む!」
「じゃあ、早速天然水でキンタマ洗うのー。インキンになりそうだったんだー。あはー」
「ギャアアアア!」