丁度角に当たってるの
2013年7月22日月曜日
「ちょっと、そこの君。今、ポケットに入れた物出しなさい」
「なんだよ、おばちゃん」
「いいえ、私は私服警備員」
「私服警備員だったのか!」
「今、棚の商品ポケットに入れたでしょ? 出しなさい」
「僕、ドラえもん」
「ドラえもんじゃないことくらい、見ればわかるわよ。出しなさい」
「出しなさいって・・・」
「とぼけるんじゃないの。そこはズボンのチャックでしょ?」
「え?」
「今、棚の商品ポケットに入れたでしょ?」
「レジに持ってくところだけど」
「いいから、出しなさい。この目で見たんだから」
「だから、レジに持ってくって! ホントに警備員なの?」
「警備員よ、無所属の」
「おるかい!」