丁度角に当たってるの

2013年7月19日金曜日

「最早夏バテだ」
「それは早いよ。8月だってまだなのに」
「しょうがないよ、なっちまったんだから」
「そんな情けない事言わないの」
「そういうけどねえ・・・」
「自律神経をリセットした方がいいよ」
「なんだそりゃ?」
「暑い風呂に入るとかすると、シャキッとするかもしれんぜ?」
「へえ・・・」
「だもんで、早速熱湯かけてみよう」
「うん」
「じょろ」
「熱っ!」
「まだダメだな。これを熱いと言うようでは」
「そうか」
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」
「なるほど」
「じゃあ、もう一回」
「うん」
「じょろ」
「あっち!」
「ダメだよ。逃げないでもう少し浴びなきゃ」
「ちょっと待ってくれ。それはいくらなんでも熱すぎる。少しでいいから水入れて冷ましてくれ」
「ダメだよ、沸かさなきゃならないでしょ」
「それでも、だ」
「じゃあ、しょうがないなあ・・・ どんだけ水入れる?」
「小さじ1」
「よし、小さじ1」
「さあ!」
「じょろ」
「熱っ! まだ熱いよ」
「もう少し水入れる?」
「うん」
「どんだけ?」
「今度は小さじ2」
「ペース変えるべきじゃない?」
「そうかもしれない」