みそパン久美子
2010年7月05日火曜日
「お母さん! 大変!」
「どうしたの? 房代」
「お婆ちゃんが熱中症で脱水症状なの!」
「それは加齢現象でしわくちゃなのよ」
「そうじゃないの! クチから泡を吹いてるし」
「ボケちゃって歯磨きしたあとうがいしてないのよ」
「鬼!」
「鬼じゃない!」
「いいえ、あなたは鬼畜母」
「いいえ、いいえ。鬼畜ではありません。話を聞いちくりー」
「駄洒落鬼畜母よ、あなたは!」
「いいえ、いいえ。駄洒落はそうだけども、鬼畜母ではありません」
「どうして? だってお婆ちゃんが・・・」
「隣りのウチでしょ!」
「そうでした・・・」
「って、納得する鬼畜娘」
「いいえ、鬼畜じゃない!」
「いいえ、いいえ。あなたは鬼畜娘」
「いいえ、いいえ、いいえ。あたしは鬼畜娘じゃないし。きちんとピンポンダッシュしてきた」
「尚更いかんだろ!」
「しかも、誰も出て来ないし」
「一人暮らしでしょ!」
「そうでした」
「んもう、うっかり房代なんだから」
「うふふふ。お母さんだって」
「あはははは」
「うふふふふ」
「で、なんの話だっけ?」
「さあ・・」