ずっぽり清子
2010年9月8日水曜日
「それでは、名刺の配り方」
「はい」
「やってみて」
「こうですか?」
「違う! 違う! まるで違う!」
「初めてなんでわかりません」
「名刺は、こう渡す。まずは、和風」
「はあ・・・」
「それから、これが洋風」
「なんとなく、微妙に違うんですねえ」
「違いがわかった?」
「なんとなく」
「わしゃわからん」
「な、な、な、な・・・」
「それから、クルッと回って指をパチーンで、ポール牧描くところのエリートサラリーマン風」
「知りません」
「だろうね」