はみげの一歩

2010年8月20日金曜日

「先輩」
「なんだい?」
「今年で、もう卒業なんですね・・・」
「来年の春じゃないか」
「わたし、悲しい」
「悲しいって、まだまだ先じゃないか」
「これが最後の夏だなんて・・・」
「そうだな・・・」
「って、春過ぎたらわたしのこと忘れる予定なんですか?」
「いや、そういう事じゃなしに」
「卒業しても、付き合ってくれますか?」
「ああ」
「本当に?」
「君も、少女を卒業しなきゃ」
「それはつい最近、友達の友達のカレ相手に卒業しました」
「さようなら」
「はい、わかりました」