はみげの一歩

2010年8月03日火曜日

「お父さん」
「なんだ?」
「ねえ・・・ おふくろの味ってなに?」
「そういえば、離婚したのは相当昔の事だっけなあ・・・」
「おふくろの味って、お母さんの味の事?」
「そうだよ。だから、そうだなあ・・・ お前、お母さん好きか?」
「正直言うと、そう」
「やっぱり、お母さん欲しいか・・・」
「うん・・・」
「それだけ涙こらえて見つめられると辛いなあ・・・」
「お母さんに会いたいよ」
「新しい、新品の、女子高生のお母さんじゃだめか?」
「その考え方からして、問題あると思うよ、お父さん」
「やっぱり、そう思うか?」
「うん」
「じゃあ、今度、お前のお母さんに会いに行くか?」
「いいの?」
「会わない方がいいと思うんだよ」
「どうして?」
「いや・・・」
「お母さん、誰かと結婚してるの?」
「結婚はしてないんだけども・・・」
「それじゃ、どうして?」
「デリヘルに勤めていて、電話すると来るんだけども、俺は飽きちゃってんだよな。だから、とりあえず、呼んでやるから、お前がお母さんのコーマンをなめて「おふくろの味」をたしかめなさい」
「キャー!」

(そんな事はしちゃいけません)