はみげの一歩

2010年8月02日月曜日

ああ! ガソリンを大量にこぼしてしまった・・・

セルフ式のガソリンスタンドってのは、こういう事があるから・・・

このまま、エンジン回すとヤバいかなあ・・・

いくらなんでも発火はしないだろう・・・

どうかなあ・・・

「あの、すいません」
「はい?」
「ガソリンをこぼしちゃったんですよ」
「あらあらあらあら・・・」
「これって、どうすればいいんでしょ?」
「どうって?」
「いや、これでエンジン回したら発火とかしますか?」
「うーん・・・ 大丈夫じゃないですかねえ・・・」
「大丈夫ですか・・・ それならいいんです」
「ええ」
「本当に、大丈夫ですか?」
「心配なら、とりあえず、その辺が気化するまで待ってみたらどうです?」
「そうですか・・・」
「お急ぎですか?」
「いや、急ぐっていうか、娘の誕生日なんで、ケーキを買いに行ってたんです」
「へえ、娘さん、お誕生日なんですか」
「ええ。今年、小学校に上がりまして、9歳なんです」
「計算合わないんですよ」
「幼稚園を留年しまして・・・」
「幼稚園に留年ってあるんですか?」
「いえ・・・ ここだけの話、幼稚園の先生に暴力行為を働きまして・・・」
「は?」
「いえ、なんでも・・・」
「はあ・・・」
「まあ、いいじゃないですか」
「ええ」
「こういう炎天下でケーキは大丈夫ですかねえ・・・」
「それは、わからないです」
「そうですか・・・」
「ええ」
「ここって、冷蔵庫とかあります?」
「冷蔵庫に入れる前に乾くんじゃないですかねえ」
「そうですか」
「いや・・・ 娘が待っているんですよ」
「待っているんですか・・・」
「誕生日会の最中なんで、早く戻らなきゃならないんです」
「誕生日会の最中ですか」
「ええ」
「じゃあ、娘さんの誕生日を祝ってクラッカーをパーン」
「ああ! こんな時に火薬を!」
「ああっ!」
「あああああ!」
「激しく燃えてますねえ・・・」
「ええ・・・」
「どうしましょう?」
「弁償してください」
「そういうわけに行きません」
「クビしめてやる!」
「うぐぐぐぐぐ・・・」