たてわれ小三郎

2010年7月25日日曜日

「お母さん、浮き輪どこ?」
「押入れじゃないの?」
「ないよ」
「それより、お前、まだ浮き輪使わないと泳げないのかい?」
「そうじゃないよ」
「それじゃ、どうして?」
「うん、夏休みの自由研究でダッチワイフ作るんだ」
「実は、私がダッチワイフだったんだよ」
「ひっ・・・ ずーっとお母さんだと思っていたのに・・・」
「今まで黙っていてごめんネ・・・」
「ううん、いいんだ。正直に言ってくれたから・・・」
「実は、正直じゃないんだよ。ムフハハハハハハハ、ハッ!」
「ええっ!」
「見てごらん。こんなダッチワイフがいるかい?」
「き・・・ 気が付かなかった・・・」
「ああ・・・ なんてバカな子なんだろう・・・」