たてわれ小三郎

2010年7月01日木曜日

「それでは、梅雨真っ只中なので、傘を忘れたときの訓練をします」
「傘を借りるとか、雨宿りするとか?」
「黙れ!」

ビシッ

「痛い」
「これから説明する」
「はい」
「それでは、うんこを拭き忘れたお爺さんのような歩き方をしなさい」
「はい?」
「うんこを拭き忘れたお爺さんのような歩き方をしなさい」
「どうして?」
「どうしても!」
「なぜですか!」
「ここで哲学について説明しろと言うのか?」
「は?」
「少林寺においては・・・」
「少林寺なんですか?」
「もちろん、違う」

(キッパリ)

「それじゃあ、なぜ?」
「あとで説明するからやってみて」
「こうですか?」

「うっひゃっはっはっはっはっはー、はー、はー。うん。面白いねえ」
「いや、面白がってる場合じゃないでしょ」
「そうだったな」
「それで、これがなにか関係するんですか?」
「いいや」
「ああ! ああ! 三度、ああ! だ、騙されたのか! ああ!」
「では、撤収」
「は〜い」