馬車にしないでよ

2009年9月02日水曜日

「ちょっと、お姉さん」
「はい」
「えっと、生中御代わりひとつね。それから・・・」
「オレ、焼きそば」
「まだ食うの?」
「ああ。腹減っちゃった」
「じゃあ、焼きそばひとつね」
「オレ、レモンサワー」
「それじゃ、レモンサワーひとつね」
「ご注文を繰り返します」
「うん」
「生中ひとつ、焼きそばひとつ、レモンサワーひとつ、以上でよろしいですか?」
「うん、そう」
「少々お待ちください」

「あのバイトの子、結構かわいくない?」
「いや、ああいうのって、大体、店員と付き合ってるんだって」
「そうじゃないかもしれんぜ?」
「わからんけどもな」
「とか言って、ホントは狙ってんじゃないの?」
「そんな事ないよ」

「ただいまお持ちしました。生中ひとつと、レモンサワーひとつ」
「あ、どうも」
「キャッ」
「ごめん、ついうっかり手が触っちゃった」
「お前、わざとケツ触ってんだろ?」
「違う、違う!」
「あ・・・ 泣きそうな顔して行っちゃった・・・」
「犯人お前だろ」
「違う! あれは事故なの! 事故!」
「さわり心地は?」
「よかった」
「なんじゃそりは」