初代インカ帝国皇帝
2009年8月26日水曜日
「お父さん、相談があるの」
「なんだい? 久代」
「意中の人に想いを伝えたいんだけど」
「告白すればいいでしょ」
「アタシ、女だし、告白する勇気ないんだ」
「そりゃ、女の子だって、告白しなきゃ、いつまで待っても婚期を逃すだけだぞ」
「それで、お父さんに、男の人の気持ちってどうなんだろう? って聞きたくて」
「うん、気持ちいいよ」
「おい、おい、おめえ、そっちじゃなくてよ」
「お父さんに向かって!」
「親子で、そういうノリのツッコミはしないものね・・・」
「お父さん、驚いたよ」
「そう?」
「うん」
「それで、どこの人なんだい?」
「ウチの課の山平さん」
「あ! オレと一緒だ」
「ゲッ!」
「これで、親子恋敵同士ってわけか・・・」
「ま、まさか!」
「その、まさかが、オレなのさ! フフフフフフ」
「その、不適な笑みは!」
「バレちゃしょうがねえ、死んでもらうぜ!」
「ひ、ひぃいい!」
「くらえ! 自分でアナルフィスト!」
「ああ! 手首が痛そう!」
「ちょっと切れました」
「ボラギノールを、チューっと注入ネ!」