初代インカ帝国皇帝

2009年8月12日水曜日

「桃太郎さん」
「なんだい? 犬君」
「お腰につけたきびだんご、ひとつ私にくださいな」
「それはできかねる要求だ」
「なぜだい?」
「それは、腰につけたものではなく、そもそも腰にある、いや、正確には腰よりも下に位置する、男性を象徴する突起物に付属するものであって、きびだんごではないからだよ」
「どうして回りくどい言い方をなさるんですか?」
「その問いには答えられない」
「なぜですか?」
「ところで、実に雄弁なる親愛なるワン公殿、なぜ、君はそれほどまでに、この腰に、いや、正確には腰よりも下に位置する男性特有の、男性を象徴する突起物に付属する部位について、それほどの興味を持つんだい?」
「それは犬なだけに、ワンワンと言って答える」
「うー」