あんぽんたんぽんすかぽんたん

2009年10月20日火曜日

「あともう少しで頂上だ」
「もうダメだ・・・」
「もう少しで頂上じゃないか、頑張れ」
「ああ・・・ ここで休まないか?」
「頂上で休もう。もう頂上が見えるだろ?」
「あれが頂上か?」
「ああ、あれが頂上だ」
「じゃあ、頂上まで頑張る」
「よし、頑張れ」


「たはぁ、つ、着いた」
「ここが頂上か?」
「ああ。頂上だ」
「なんか霧が出てて景色がわかんないよな」
「とりあえず、休むか」
「ああ」
「じゃあ、俺、記念にここでウンコしてこうっと」
「ああっ!」
「どうした?」
「お前のような事を考える馬鹿野郎がいるから・・・」
「ああっ! その手は!」
「手を置いたら、むにゅ」
「ひっ、ひぃいいい!」
「ここで手を洗うものはないの? 万年雪とか・・・」
「そういうのはない」
「ええっ! し、死んじゃうだろ、死んだらどうするんだ?」
「岩で拭いていけ」
「そ、そんな事で取れるか!」
「取れないだろうけども、そうするしかないだろう」
「こうなったら、お前の服で拭いてやる!」
「ああっ! やめろ!」

ドン

「あー! 転落、あー!」
「な、なぜ説明セリフ・・・」
「あー! 転げ落ちながら、あー!」
「大丈夫か?」
「あー! 額を割りながら、あー!」
「霧に隠れて姿が見えない・・・」
「まだ手にウンコつけながら、あー!」
「おーい・・・・」