あんぽんたんぽんすかぽんたん

2009年10月08日木曜日

「こちらが新進気鋭の映像作家のポチョリーマ徳永さんです」
「どうも」
「ところで、お名前のポチョリーマはどういう意味ですか?」
「スカンジナビア語で節制の意味です」
「え? そうなんですか?」
「うそです」
「やっぱり・・・」
「もちろん、うそですよ、うそ」
「ところで、ポチョリーマさんは、いつもどういう作品をお作りなんでしょう?」
「あなた、知らないで来たんですか?」
「すいません」
「まあ、いいでしょう。ちょっと再現してみます」
「ええ・・・」
「そこにちょっと立ってみてください」
「こうですか?」

「キィエエエエエエエ!」



「ううっ・・・」

「こうやって、キエーと言いながら、ちんちんを拳で殴り、苦悶の表情を撮る事によって、天国と地獄、戦争と平和とはなにかを問いかけようと言う狙いです」
「ううっ・・・」
「大丈夫ですか・・・」
「ううっ・・・」
「ジャンプした方がいいですよ」
「は、はい・・・」
「はい、跳ねて、跳ねて」
「こ、こうですか?」
「そうやってピョンピョン跳ねていると、少しは楽になりますよ」
「なりません・・・」
「まあ、個人差がありますからねえ・・・」
「監督は、どうしてこういう作品を手がけようと思ったのですか?」
「それは、台湾の鉄の股カンフーで修行をするうちに、です」
「て、鉄の股カンフーですか・・・」
「そういうのがあるんです」
「はあ・・・」
「そうやって、鍛えるウチに、男性器で重りを持ち上げたり、車を引っ張ったり、蹴られてもびくともせず、精力絶倫になれるんですよ」
「うそでしょ?」
「それなら、ここで車を引っ張ってみましょうか?」
「外に出るんですか?」
「いいですよ」
「外でそんなもの出したら捕まりますって」
「それも、そうですね」
「じゃあ、蹴ってみるってのは?」
「いいですよ」
「じゃあ、蹴ります」
「ちょっと待って」
「なにか?」
「これには準備がいるんですよ」
「プロテクターをあてるとか?」
「失礼な!」
「すいません・・・」
「男が吸うんじゃない! 技は詳しいだろうけども」
「いいえ、その吸うではなく、申し訳ありませんって意味です」
「それなら、そうと早く言いたまえ!」
「申し訳ありません」
「では、気を取りこみます」
「気、ですか・・・」
「気功術も関係するんでね」
「よくわからない世界ですねえ・・・」
「修行すれば、あなたにもできます」
「そうですか・・・」

コー

スーハースーハー

コー

スーハースーハー

「ラマーズ法じゃないですよ?」
「出産してどうなるんですか!」
「冗談です」
「そりゃ、冗談ですけども」

コー

スーハー

「そろそろいいですか?」
「いいえ」
「まだあるんですか?」
「棒を立てるんです」
「キャー」