母ちゃん痔だと言い張る

2008年8月19日火曜日

「夏休みにタイに行って来たんだけどもさあ」
「凄いねえ」
「いや、そんなに凄くないよ」
「いや、凄いって」
「そうかなあ・・・」
「一泊二日で」
「いや、日帰り」
「もっとすげえ」
「タイは暑いね」
「へえ・・・」
「やっぱり、いっぱいあるね。仏像」
「らしいやねぇ」
「で、これがその仏像の頭の部分」
「えっ!」
「いやあ、隠すの大変だった」
「盗んでくんなよ! そんなもの!」
「そんなものとはなんだ! そんなものとは! 現地の人はとても大事にしてるんだぞ! このバチ当り!」
「盗む方がバチ当りだろ!」
「違う! 落ちてたの!」
「そうか・・・ 誰か殴ったんだろうなあ・・・ 悪い奴だ」
「ああ。すげえ手が痛かった」
「お前、とんでもない奴だな・・・」
「見ていたタイ人とムエタイの死闘をしてきた」
「よく生きて帰ってきたよな」
「ああ。この石がなければ、オレが死んでた」
「は?」
「これも御仏の御利益だろう。うん」
「は?」
「そういう、実にありがた〜い仏像なんだよ、これは」
「お、おそろしい・・・」