烏賊汁兄弟

2008年10月08日水曜日

「お父さん」
「どうした?」
「アタシ、将来ダンサーになりたいの」
「ダンサー?」
「そう、ダンサー」
「どうやって?」
「近所のダンススクールに通いたい」
「いや、ダンサーって踊り子か?」
「まあ・・・ そうかな・・・?」
「で、拍手もらうわけだ」
「拍手もらえるといいけども」
「で、照明があたって・・・」
「そりゃあたるだろうけども」
「で、客席がステージに、まるでのめり込むようにして見つめるわけだ」
「うん」
「で、こうやって、こうやって、」
「そうとは限らないけども」
「で、こうやってクネクネして、だ」
「お父さん詳しいねえ」
「ああ。で、音楽と共に、一枚づつ・・・」
「は?」
「踊り子だろ?」
「はあ・・・」
「こうやって、で、こうやって、この辺こすりつけながら?」
「え? そういう踊りは・・・ あるような、ないような・・・」
「で、どうしてストリッパーを目指すんだ?」
「違うでしょ」
「イカ汁ぶっかける!」
「きゃん!」