烏賊汁兄弟

2008年10月06日月曜日

「象印の魔法瓶とタイガーの魔法瓶のどちらが強いか対決させようぜ?」
「どうやって?」
「もちろん、頭突き!」
「よぉし! じゃあ、やってみて」
「うん!」
「じゃあ、象印」
ガン!
「どう?」
「痛い」
「じゃあ、タイガー」
ガン!
「どう?」
「こっちも痛い」
「で、どっちが強い?」
「さあ・・・」
「じゃあ、もう一度」
ガン!
「どう?」
「うーん・・・」
ガン!
「どう?」
「うーん・・・」
「もう一遍やってみる?」
「いや、この方法はよくない・・・」
「男が一度やると言ったことは、最後までやりとうせ!」
「いや、その最後って・・・」
「お前が勝つか、あるいは、ヤツらが勝つか」
「しょ、勝負か・・・」
「ああ」
「よ、よぉし!」
「そうだ」
「よ、よぉおおおし!」
「そうだ、やれ!」
「覚悟が必要だ」
「いや、これは勢いが大事だ」
「そうか?」
「そうだ、やれ!」
ガン!
「もう一丁」
ガン!
「どうだ?」
「やっぱし、痛い」
「そんな事は聞いて無い」
「はい・・・」
「もう一度」
「ひ、ひぃ・・・」
「もう一度だ!」
「は、はい・・・」
「返事はいいから、早くやる!」
「はい・・・ わかっているけども、どうしても・・・」
「わかっているなら、やれ!」
「う、うん・・・」
「やれ! やれっての! やれよ!」
「いや、痛いって・・・」
「やれよ! イカ汁ぶっかけるぞ!」
「ここで、オチかい」
「そうだ」
「やん」