おめげとう

2007年7月15日日曜日

「それでは、豊作を祈って、祭りを始めたいと思います」
「はい」
「では、まず、パンツをおろす」
「え、ええっ!」
「村の伝統です」
「長いんですか? この祭りは」
「ええ」
「どれくらい?」
「去年」
「ひ、ひぃい・・・」
「それでは、パンツをおろしてください」
「い、いやです」
「どうして?」
「いやだから、いやです」
「吸わないって」
「そういう問題じゃないです」
「村のしきたりなんだから」
「去年でしょ?」
「甘ったれるなぁ!」
ビシッ!
「い、痛い・・・」
「アニキと呼べ、アニキと」
「ひ、ひぃい・・・」
「アニキと呼ばないと、ぶつわよ? ボンソワール」
「キャ、キャラが違うと思います」
「いいから脱げ!」
「はい」
「よし。それでは、放屁」
「出ません!」
「出せ!」
「出ません!」
「どうしても出せ!」
ビシッ!
「い、痛い・・・」
「これでもわからんのか?」
「出ないものは出ません!」
「じゃあ、俺が出す、ぷぅ」
「出るなら先に出してください」
「なに? 口答えするか!」
ビシッ!
「は、はう」
「感じるんじゃなああい!」
「はい!」
「そして、その屁を吸い込め!」
「はい!」
「吸え!」
「すー」
「くさいか?」
「はい」
ビシッ!
「い、痛い・・・」
「かぐわしいと言え、香しいと」
「ひ、ひぃい・・・」
「吸え!」
「すー」
「くさいか?」
「香しいです」
「このウソつき!」
ビシッ!
「い、痛い・・・ どうしてですか?」
「俺はウソが嫌いなんだ!」
「あ、あんたがでしょ・・・」
「口答えするな!」
ビシッ!
「ひ、ひぃい・・・」
「よし、わかったな?」
「どの辺が豊作の祭りなんですか?」
「それは、これから考える」
「きゃあああああああ」