にく

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2007年8月16日木曜日

「そうめんの季節なんだけども」
「ああ」
「飽きた」
「まあなあ」
「なにがうれしいんだろ? 流しそうめん」
「流れているからじゃ?」
「流れているとうれしいのか?」
「多分」
「赤ん坊流すか?」
「それについては話したくない」
「ひょ、ひょっとして・・・」
「そんな過去はない」
「ないのか・・・」
「で?」
「そうめん飽きたなあって」
「毎日食っていたとか?」
「一回食えばもう沢山だ」
「そうかねえ」
「ほとんど味ねえし」
「そんなことねえだろ」
「あれはつゆの味だろ」
「そうじゃないだろ」
「どうも怪しいなあ」
「なにが」
「そこまでそうめんの側についてなにかメリットでもあるのか?」
「ないぞ」
「そうめん屋の回し者じゃないのか?」
「けっ、バレちゃしょうがねえ。死んでもらうぜ」
「ひ、ひぃい! たったそれだけで殺されるとは!」
「たったそれだけで殺すことになるとは!」
「ああ!」
「ああ!」
「思わずぐっしょり」
「ぐっしょりするとは!」
「情け容赦ない、地獄の責め苦!」
「そんなことしてない!」