2006

203

2006年12月04日月曜日

「あの、すいません」
「一体、なにをした！」
「いや、なにもしてません」
「いきなり謝るとは！」
「そうじゃなしに」
「そうじゃなかったのか！ ああ！」
「あの、そこで感じないで」
「その、ああじゃない」
「そうなのにん」
「に、にん？　伊東四郎？」
「ここだけの話・・・」
「えっ、ええっ！　ま、まさか・・・」
「そんなわけないでしょ」
「ふ、ふぅ・・・　うそはいかんぞ、うそは。本気にするじゃないか」
「見た目からして違うでしょ」
「いや、女装癖のある伊東四郎かと・・・」
「なんでじゃい」
「ところで、なぜ女装を・・・」
「女性だから！」
「え、ええっ！」
「ここパンチ入れるところ」
「ひ、ひぃい・・・」
「今回は見逃す」
「恐れ入れました」
「入れるでない」
「はい」
「ところで、駅に行くにはこの道でいいのですか？」
「いいえ、違います」
「では、どうやったら駅に行けるのでしょう？」
「はい」
「これをフランス語訳すると、ボンソワール」
「うそつき」
「いやん、下つき」
「ぎゃふん」
「手首ずっぽし、百恵ひー」
「百恵だったとは！」
「違います」
「なるほど」
「それで、駅にはどうやって行くのでしょう？」
「この道を逆に進むと、大通りに出ます」
「はい」
「そこで踊る」
「な、なぜに！」
「気が済むまで踊るべし」
「なぜ、なぜ、ホワーイ？　なぜなのよ」
「その問いには答えられない」
「な、なぜに？」
「SMだからサ！」
「やん、ぐっしょり・・・」
「マゾかよ」
「違います」
「では、次進みます」
「はい」
「そこで踊ってください」
「な、なぜに!」
「それが、スーパーフライ、Don't ask me Questions Why」
「わけがわかりません」
「それでよろしい。わたしも考えていない」
「ひ、ひぃ」
「とにかく、そこで踊っていると、人目をひくので、その中から聞いてください」
「な、なんと親切な！　ありがとうございます！　感動でコーマンゆるゆる」
「それは、うるうるじゃ？」
「実はぬるぬる」
「きああああ」