2006
117
2006年11月09日木曜日
「お父さん」
「どうした?」
「実は、相談があるんです」
「なんだい? 相談って」
「実は、すごく悩んでいるんです」
「なんでも話してみてごらん。なんでも相談に乗るよ」
「頼れるなあ、お父さんは」
「いやあ、はっはっはっ」
「そこ笑うところじゃない」
「はい」
「相談があるんです」
「なんでも話してごらん」
「実は、晩御飯なに食べようかな・・・ と」
「わたしはお母さんが作ったカレーだけども」
「真剣に悩んでいるんです!」
「カレーじゃないの?」
「え、ええっ そ、そんな・・・」
「外で食べるのかい?」
「ここでですよ、お父さん」
「君は、アホかい?」
「し、失礼な!」
「ごめん・・・ 私の子だった・・・」
「いやだなあ、お父さんったら」
「てへっ」