パイゲーニャ・ワシミロフ
2004年01月31日土曜日
「なんつうのかな・・・」
「なにが」
「いや、ここに書いてあるのが単なる文字なわけだよ。でも、なんかそこに人間を見てしまうんだよな」
「なにをわけのわからんことを・・・」
「たとえば、ここに「本気でヌプヌプ」って書いてあるわけだ」
「どれどれ・・・」
「な?」
「ああ。書いてあるねえ」
「一体、これはなんだろう?」
「だから、ヌプヌプなんじゃないの?」
「なにを意味する言葉だろう?」
「なにをって・・・ 嫌らしい言葉だろ・・・」
「だが、もし、これがタガログ語で焼き芋の意味だったらどうする?」
「ほんとに?」
「うそだが」
「なんじゃそりゃ」
「例えばの話だよ」
「そうだねえ・・・ 意味が通じないだろうね」
「だろ?」
「ああ」
「で、もし日本語勉強中の中国人が、「本気でヌプヌプ」を挨拶だと思ったらエライことだぞ」
「は?」
「”やあ、こんにちは。ボクは王開陳です。本気でヌプヌプ”とか言って来たらどうする?」
「いや、どうもしないが、困るよな・・・」
「そうだ! そこだ! ドイツ語でdas」
「うそつけ!」
「わしも知らん」
「なんじゃそりゃ」
「”ヌプヌプ”の意味をどう説明する?」
「説明できないな・・・」
「これが”本気汁100%の素股プレイ”だったらチータしてしまうぞ」
「するかよ!」
「だよな・・・ 俺も変だなって思ったんだよ・・・」
「気付けよ!」