パイゲーニャ・ワシミロフ

2004年01月29日木曜日

「寒いねえ」
「寒いとばかり言ってられんぞ」
「そう言うけどねえ」
「馬鹿者!」
「ひっ!」
「いい若いもんがそんなことでどうする!」
「今年でいくつ」
「12」
「うそつけ」
「・・・の子供がいる」
「いたのか!」
「うそだ」
「うそつき!」
「シャラップ!」
「英語だ・・・」
「いいや、名古屋弁」
「うそつけ!」
「ところで、おみやぁさん、若いもんが寒いなんてなとろくしゃぁこと言うてはいかんがね」
「あっているのか間違っているのかわからない名古屋弁だ・・・」
「ぞなもし」
「それ違うだろ」
「まあ、いいから」
「で、どうするんだよ」
「乾布摩擦!」
「え!」
「全身裸になって、タオルでゴシゴシやれば、15分でじんわり汗が出て来る」
「ほんとに?」
「おうよ」
「そうか・・・」
「だから、俺なんか風邪なんか引いたこと無い」
「馬鹿だからじゃないの?」
「な、なにぃ? 貴様!」
「そんなに激怒するなよ」
「うむ」
「で、どうやってやるの?」
「え? ヤダよ。寒いもん」
「お前、うそつきだよな、ほんと」
「うそじゃないもん!」
「絶対にか?」
「そうだ!」
「じゃあ、やってみろよ」
「よし。じゃあ、ティッシュ用意してくれ」
「どこ摩擦してんだよ!」

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