パイゲーニャ・ワシミロフ
2004年01月27日火曜日
「ねえ、彼女」
「え?」
「お茶しない?」
「え? でも、子供がいるし・・・」
「あんたに聞いてない」
「って! この子五歳だし」
「だから! あんたじゃないの!」
「主人が・・・」
「いや、だから! あ、行っちゃった・・・」
「んもうっ! たんぱくなんだから!」
「出してない!」
「タンパクを?」
「そうじゃないっての!」
「ねえ、ママ、タンパクってなに?」
「だから! 子供の前でそんなこと言うかよ!」
「ユキ! 何度言えばいいの? ママじゃなくて、チーママ」
「チーママだったのか!」
「いいえ、元チーマー」
「チーマーだったとは!」
「ねえ? タンパクって?」
「そういうことは子供は知らなくていいの!」
「いや、あんたがクチにするのがいけない」
「あら、くわえてないじゃない」
「そうじゃないって!」
「ねえ? なにくわえたの?」
「ああ! ちくしょう! なんて1日だ!」
「なによ! あんたこそ!」
「俺の子じゃない!」
「当たり前だっての!」