パイゲーニャ・ワシミロフ

2004年01月20日火曜日

欽ドン

「ねえ、ねえ、お父さん、お父さん」
「なんだい? 百恵」
「あのね、先生の黒板の文字が読めないんだ。これって、先生に言った方がいいのかな・・・」
「ああ。それはしょうがないから言った方がいいと思うよ」
「でも、先生から変な思われ方したくないし」
「いや、そういうことはハッキリ言った方がいい。なんなら、お父さんが言ってあげようか?」
「え? ほんとに? いいの?」
「ああ。いいよ。ところで、なんて先生だい?」
「スワヒリ語のンムンバ・エドゥク先生」
「は?」
「冗談」
「そうか・・・ それでなんて先生だい?」
「英語の木村先生」
「そうか・・・ って、それはひょっとして、読めない違いじゃないよな?」
「大丈夫だよ」
「そうか・・・ 本当に?」
「本当に」
「試していい?」
「だめ」
「・・・ それで、なんて先生だい?」
「国語の山本先生」
「それって、漢字が読めないってことじゃないよね?」
「大丈夫」
「そうか・・・ 本当に?」
「本当に」
「試していい?」
「アナルなら・・・」
「ヤキ」
「百恵脱走!」