パイゲーニャ・ワシミロフ
2004年01月17日土曜日
「いや、なんつうのかな・・・」
「うん」
「ひげを剃っていたんだよ」
「うん」
「そうしたら、なんかノッてきちゃってさあ」
「踊り出したとか?」
「いや、どんどん剃りたくなっちまったんだよ」
「どういうことなの? それ?」
「で、胸毛剃って、どうせ見られないからってんですね毛を剃ったんだよな」
「へえ」
「で、マッチでぇすとか物まねしながらわき毛剃ったんだよ」
「ほう」
「それから、笑いを取りたくなって、ちん毛を剃ったわけだ」
「どういう笑いなんだよ! 相手は?」
「お前だ」
「ヤダよ! そんなの見たくないし!」
「冗談、冗談。ピンサロで「ほら、生まれたての姿」とか言うつもりでね」
「まあ、たしかに生えた赤ん坊はいないし、形もそうだし・・・」
「るせー」
「それで?」
「そこまで悪ノリしちまうと、止まらなくなるわけだよ」
「そういうもんか?」
「そういうもんなの!」
「へえ」
「で、指毛剃って、足の指毛も剃ったわけだよ」
「器用なことするねえ」
「ああ。右手血まみれ」
「馬鹿だねえ」
「まあな」
「まあなって・・・」
「で、ヤンキー思い出して、まゆ毛も剃ったわけだよ」
「それで、今描いているのか」
「そう」
「なんとまあ・・・」
「するってえと、やっぱ、これでシメだってんで、頭をスキンヘッドにしたくなるじゃん?」
「ああ。ここまでやったら、もう行っちゃえってヤツか?」
「気が合うねえ。お前もやって見るか?」
「冗談じゃない!」
「やっぱりか」
「で?」
「そんで、ふと冷静になって気が付くと行き着くとこまで行っていたわけだ」
「ふむ。それと女装とどういう関係があるんだ?」
「いや、毛がないと恥ずかしいじゃん」
「いや、あんたねえ・・・」