パイゲーニャ・ワシミロフ
2004年01月08日木曜日
「うう」
「お、お父さん!」
「わ、わしはもう駄目じゃ・・・」
「お父さん!」
「わしは、癌なんだろ?」
「違うわよ。絶対に治るんだから」
「うう」
「お父さん、そこで発射しちゃ駄目」
「してない!」
「ほら、元気になった」
「馬鹿野郎」
「んもう! お父さんったら」
「そんなところ元気にさせてない!」
「そっちかい!」
「ネタやっている場合じゃないだろ」
「そうね」
「お前に、お願いがあるんだが・・・」
「遺産相続のことは心配しないで!」
「そうじゃねえよ!」
「ちぇっ」
「”ちぇ”じゃねえだろ、”ちぇ”じゃ。俺はじゃりんこか?」
「そこの病人。ネタはやらない」
「はい」
「それで、お願いって?」
「わしが死んだら・・・」
「どうするの?」
「うう」
「そこで果てない」
「お前もネタ入れるな」
「はい」
「わしが死んだら」
「死んだら?」
「ミディアム・レアで焼いて欲しい」
「げげ!」
「サラミとチーズも乗せてくれ」
「それはやめて!」