チネンスキー・ソコフ

2004年2月18日水曜日

「子供を肩車しててさあ」
「ああ」
「子供を看板にぶつけちゃってさあ」
「ああ」
「子供しかりつけてるヤツがいたんだよ」
「ひでえ」
「だよなあ」
「お前だろ」
「いや、うちの親父」
「それでうっすら涙目で回想シーンか」
「ああ」
「嫌な思い出だ」
「夜中によくうなされるんだよ」
「そりゃ大変だ」
「なんか楽しそうに見えるけど?」
「それは気のせいだ」
「いや、明らかにそのクチは笑っているぞ」
「そんなことはないって」
「目が笑っている」
「いや、そんなことないって」
「ほんとに?」
「ああ」
「その時、びっくりしてクソもらした」
「うひひひひ」
「お前! 笑ってるだろ!」
「違うって!」
「そうか・・・」
「そうだよ」