ぱやん

ぱやん
2002年04月18日木曜日

チャーリーカンパニーやゆーとぴあのような伝統的な浅草コント

「先生！」
「なんだい？生徒」
「ひどいじゃないか先生！ちゃんと名前を覚えてくださいよ！」
「いや、毎年色んな生徒がやって来るから、覚えらんないんだよ。
えっと、長政小六か？」
「違いますよ！
誰なんですか？その、「長政小六」って」
「いま、適当に考えたんだよ。顔を見て、こうピーンと」
「いい加減な先生だなぁ・・・
ところで、先生！実は悩みがあって、相談に来たんですよ」
「ヤダ」
「ヤダって・・・ひどいじゃないですか！相談に乗ってくださいよ！」
「だって、相談って、いつでもものすごい話ばかり持ち込んで来るんだぜ？
やれ、親の借金のカタで風俗で働かなきゃならないから、金貸してくれとか、「好きな人がいるんですけど、告白できないんです」って、よく話を聞いたら、65歳の隣の親父だったり・・・」
「実はすごい学校だったんですねぇ・・・」
「ところで、相談はなんだ？
金なら貸さないぞ。愛人宅に養育費を払わなくちゃならんからな」
「養育費！
なんてひどい先生だ！」
「なに言っとるんだ！ばかもん！きちんと責任を取るのが大人というものだ」
「そういう問題じゃないでしょ、あなた」
「ところで、悩みってなんだ？」
「進学のことで相談があるんです」
「君は、将来、なにになりたいんだ？」
「僕は、医者になりたいんです。医者になって、両親を喜ばせたいんですよ」
「なにを寝ぼけたことを言っているんだ？
お前は小金治か？それとも、えなりかずきか？ジジ・バパ泣かせて、騙して金巻き上げようってのか？この藤まさき！
うそをつけ！
うそを！」
「本当に医者になりたいんです！」
「お前、本当に医者になって両親が喜ぶと思ってんのか？」
「そうじゃないですか！医者になれば、金持ちになれるじゃないですか！
世の中、金、金、金ですよ、先生。金があればなんでもできる。女だって、地位や、名誉だって、なんでも金があれば手に入る！」
「馬鹿野郎！」
「痛い！先生、あなたぶちましたね？」
「ああ、そうだ。先生はお前をなぐった。
それがどうだというんだ？
いいか？
金でご両親が本当に喜ぶと思ってんのか？
その変わり果てたお前の姿を見て、ご両親が喜ぶと思っていたのか？
この大馬鹿野郎！」
「先生！僕が間違っていました！」
「そうだ。お前は間違っている。
せめて、医者のかっこして、ケーシー高峰のような漫談家になるとか、薬剤師になって、ヤクを横流しするとか、もう少しまともなことを考えなさい」
「ああ！チャーリー・カンパニーやゆーとぴあのような、伝統的な浅草コント・パターンが壊れていく・・・」
「そうだぜ？偽医者になって、睡眠薬使って、女にいたずらするとか・・・」
「ばか！違うってんだよ！」
「なんだお前、先生に向かって、馬鹿とはなんだ？馬鹿とは」
「いいかい？あんたは、言っていることがめちゃくちゃなんだよ！あんたの言っているのは、犯罪じゃないか！」
「ばかだなあ、ケーシー高峰は、医療行為を行ってないから違うぞ」
「そういう問題じゃないでしょ」
「あ、言うの忘れてたけど、お前の成績じゃ無理なんだ」
「なんだ、そうなんですか・・・
って、馬鹿野郎！」
「さあ、お仕置きやでぇー。お仕置き、お仕置き。
大阪名物ハリセンチョップ！」
「違うっての！」