たれ
2002年07月01日月曜日
「夏はいいんだけど、なんか汗かくのっていやじゃない?」
「そう? 俺は別に」
「え? そうなの? なんか汗かいてそのままにしてると、なんかベタベタして気色悪いし、惨めな気分になってくるんだよな・・・」
「他人より分泌物が多い?」
「その「分泌物」って言い方やめろよ。多くないよ!」
「そんなら気にすることないじゃん。夏なんだから」
「そういう問題か?」
「そうだと思うよ」
「でも、汗かくと、Tシャツとかに塩吹いたりするじゃん?」
「いいじゃん! 潮吹き男!」
「字が違うだろ!」
「なんだ・・・ 俺も変だと思ったんだよ・・・」
「バカ。
で、Tシャツに塩が吹いているのってイヤじゃん、やっぱ。着替だっていつで持ち歩いているわけじゃないし」
「いいじゃん。”俺の塩!”って言い張れ」
「そういう問題じゃないっての」
「で、全身塩まみれで、”塩の俺”」
「バカやろう」
「まあ、そうかもしれんな。電車で座れないし」
「だろ? みんな避けるぜ?」
「そうだな・・・
寝たふりして、女の子によしかかれないし」
「今すぐやめなさい!」
「はい」
「だから、夏ってイヤなんだよな・・・」
「あ! そうだ! 失ったミネラル分の補給で、Tシャツをなめればいいじゃん!」
「おい、おい」