あしげ

2002年10月03日木曜日

「よし、決めた」
「どうした? 深刻な顏して」
「俺は、この秋、絶対に女子高生になる!」
「げ!」
「いいや! 絶対になるんだ!」
「いや、それは無理だし」
「男と男の約束だ!
俺は絶対に女子高生になる!」
「だから、無理!」
「いいや! 無理なことはない!」
「決意はわからないこともないが」
「いいや!
これでも素足には自身があるんだ」
「そういう問題じゃないし」
「いいや!
すね毛をそれば、俺だってなんとかなる!」
「いや、そういう問題じゃないし」
「いいや!
人間やる気が肝腎だ。
なせばなる!」
「いや、やめなさいって」
「それに、どうしてお前が女子高生にならなきゃならんのか、俺にはわからん」
「いや、いいか?
ビジュアル系がメイクして、女装するんだぜ?
そんなら、先回りして、本命の女子高生になるんじゃないか!
そんなこともわからんと?
この、ばかちんがあ!」
「お前、東北出身だろ」
「うるさい!」
「おい、おい!」
「武士に二言はない!」
「おい! マジにやめてくれ!」
「それも、ノーパンだ!
スカートからタマキンがチラチラだ!」
「きゃあー」